保育園の開業に向けて必要な知識!開業する際のポイントとは?
これらか保育園の開業を検討されている方は、準備知識は万全でしょうか?保育園の開業では、幾つか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、保育園の開業に関する必要な知識をお伝えします。是非、開業する際の参考にしてみて下さいね。
保育園経営に必要な資格とは?
保育園を運営していくにあたり、保育士資格は不要です。また、実務経験も問われないので、未経験者であっても開業・運営をしていくことは可能です。「資格を持っている経営者の方が保護者に選ばれるのでは?」とイメージされる方もいるかと思いますが、実はそうではありません。開業する際に大事なことは、保育にかける情熱や理念、信頼できる人柄、こちらの方が保育園の運営では重要視されるポイントと言えます。ですが、保育施設には一定数以上の資格者の配置は必要です。保育園の経営者に資格は無くとも、保育施設には一定数以上の保育士や看護師は必要になります。
保育園の主な種類とは?
保育園と一言で言っても、保育園にも種類があり、その種類に応じて保育料も変わります。保育料が変わる理由には、国や市町村から受けている助成金の有無があるからす。保育園は主に2つの形態に分類されるのですが、認可保育園と認可外保育園に分けられます。認可保育園と言うのは、市町村からの助成金を受けることが出来ます。なので、経営者として保育事業を行う場合、助成金を受けることで経営の安全性が高まります。
一方、認可外保育園と言うのは、保育の自由度が高いので、自分が理想とする保育事業を行うことが出来る良さがあります。また、最近は小規模認可保育園にも注目が集まっています。これは、保育園数の不足や待機児童問題が取り上げられている現代で、国が小規模認可保育園を支援しています。保育事業の新規参入を検討されている方は、こちらの形態も把握しておきましょう。
保育園開業の選び方とは?
認可保育園
認可保育園のメリットは、国から補助金を受けることが出来、安心感があります。なので、保護者の信頼を獲得しやすく、園児が集まりやすいことが挙げられます。このメリットは、長期間において安定した保育園の経営を継続していくことにも繋がります。一方、デメリットは、認可を受ける為には、相応の準備が必要になると言う点です。開業基準が厳しいので、保育園としての自由度は低く、開業することが出来ないと言うことに陥りやすい点があります。
小規模認可保育園
小規模認可保育園のメリットは、保育園としての自由度が高く補助金も下り、開業するメリットの多い形態です。また、入所申し込みは自治体が行っており、自分で園児募集をする必要がありません。需要も高い為、園に通う利用者が決まりやすい点も挙げられます。一方、デメリットは、認可外に比べて制約が厳しくなり、質の高い保育維持に必要な知識や努力は必須なので、コンサルにサポートしてもらう必要性も出てきます。
夜間保育園
夜間保育園のメリットは、共働き世帯やシングルマザーなどに需要が高いので、多くの利用者を獲得出来ることが予想されます。認可の夜間保育園であれば、補助金も受けることが出来、夜間保育園の数はまだ少ないので、園児も集まりやすいです。一方、デメリットは、安全性や良質な保育維持が難しい点があります。また、経験豊富な保育士の獲得も夜間保育となると困難であり、なかなか開業するまでに至らない場合もあります。
認可外保育園
認可外保育園のメリットは、料金設定や教育方針に自由度があり、開業しやすいという点が挙げられます。一方、デメリットは、一部を除いて補助金を受けることは出来ないので、どうしても料金設定は割高になります。なので、利用者が集まりにくいことがあります。安定した経営を継続していくには、他の保育園にはない特徴や宣伝にも力を入れていく必要があります。
認証保育所
認証保育所のメリットは、市区町村からの推薦してもらうことが出来れば認証が下りるので、開業しやすい点が挙げられます。補助金を受けながら保育料を自由に設定出来、認可と認可外の良いとこ取りの形態です。一方、デメリットは、認可保育園に比べて助成金が少ないので、保育士のお給料も少なめになることや、人材不足になってしまう恐れがあります。また、好立地であることが必要なので、収支バランスが難しい場合もあります。
認定保育園
認定保育園のメリットは、地域により少し差があるですが、認可保育園に比べて設置基準が緩くなっており、助成金も受けることが出来、開業しやすい点が挙げられます。自分でオリジナル性のある保育方針を掲げ、地域に根付く経営がしやすいです。一方、デメリットは、認定保育園を利用申し込みは自治体で無いので、利用者から多くの申し込みを得られる工夫は必要になります。
ベビーホテル・託児所
ベビーホテル・託児所のメリットは、認可外保育所になるので自由度が高く、開業のハードルが低いことが挙げられます。また、無資格者であっても働くことが出来るので、人手が集めやすいです。一方、デメリットは、自由度が高いとは言え、サービスの質が悪くならないように注意が必要です。知識や経験の乏しいスタッフばかりではトラブルに発展する恐れもあります。
保育園開業に必要な費用目安とは?
不動産取得費(賃貸保証金等)100~150万円
不動産取得に関する費用と言うのは、地域・立地・物件によってそれぞれ違ってきます。保証金や賃貸料を含めた上で、保育園経営に最適な物件を選ぶことが大切です。但し、保育園はどんな場所でも開業することが出来る訳ではありません。しっかり定められた設置基準や指導監督基準に叶った、事業用物件を選ばなくてはいけません。開業する周辺の交通、治安、公園の有無、他の保育園の稼働状況など、しっかり実地調査することも大切です。
内装工事費100~150万円
開業する物件が決定したら、保育園の内装工事を行います。工事費はもちろん必要ですが、その他にも内装デザイン、素材、看板などの費用も必要です。内装に自分のこだわりが色々あれば、その分費用も高くなります。なので、自分の理想のイメージと現実的な部分でバランスを取って内装を決めていくのがポイントです。子供が過ごしやすいことや、保護者が安心して預けられる施設が第一です。
備品・消耗品費60~100万円
備品・消耗品費と言うのは、保育園で子供やスタッフが使用する物になります。託児用品、お散歩用カート、掃除器具、消毒用品など、色々な物が含まれます。その他にも、保育士、事務員、調理員などが使用する、イス、テーブル、キャビネット・電話、PC、印刷機、カメラ、ロッカー、冷蔵庫、洗濯機なども必要になってきます。
広告宣伝費20~50万円
広告宣伝費と言うのは、開業するにあたり保育園の存在をアピールして、園児や保育士を集める費用になります。園児募集に必要な広告費では、チラシ、パンフレット、ポスター、フリーペーパー、タウン誌などへの掲載料やポスティング費用などが挙げられます。安上がりにも出来る広告宣伝費ですが、安い分どうしても仕上がりがイマイチで、保育園のイメージを悪くすることにも繫がるので注意が必要です。また、HPに関しても宣伝ツールになるので、魅力的で使いやすいサイトが大切で、内容やブログを更新するなど情報発信も忘れてはいけないポイントです。
まとめ
ここでは、保育園の開業に関する必要な知識をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?「保育園を経営するにはどうすれば良いの?」と言う疑問が少しクリアになったのではないでしょうか。開業に向けて自分がどのような形態で運営を行い、その為に必要な資金の確保など、色々としっかり準備していくことが必要です。保育園は社会貢献にもなり、現代では需要が高まっています。万全に準備を行い、夢の保育園を開業していきましょう。